酒飲亭いさんの落語ごろごろノート

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zoom RSS この土偶は一見の価値あり

<<   作成日時 : 2016/03/29 18:31   >>

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昨年オープンした「じょーもぴあ宮畑」展示館に行ってきた。
そこに展示されているのがこの土偶「しゃがむ女」。
レプリカではなく実物展示でございます。
これはスゴイ、ほぼ完璧な形で出土しています。
間違いなくアタシが今まで見たなかで最高の土偶です。
国重文指定、高さは20センチ強くらい、
飯坂町湯野の上岡遺跡からS27年に見つかったものです。
展示品の写真を撮ったが周囲が薄暗いせいか上手く写らない。
結局、トイレの案内ポスターになってるやつが一番細部が分ります。

これのどこがそんなに素晴らしいのか?
よろしい、アタシが説明いたしましょう。
だがその前に、縄文時代をイメージしてしてもらいます。

一言で表せば狩猟採集磨製石器の新石器時代が縄文ですが、
クリ、クルミ、トチなどを栽培し、比較的食料事情は良かったらしい(?)。
餓死者が出るのはイネの単一食物に頼るようになった弥生からで、
縄文期は自然界の多様なものを食料としていたので飢餓は無かった(?)。
だが平均寿命は30才くらいといわれていて、
今と比べると人生のサイクルはかなり短い。
女性は10代で出産を経験するが、そのため亡くなることも多く、
また生まれた子供が成人する確率は50%と言われている。
亡くなった幼児は竪穴住居の近くに土器に入れて埋葬され、
これは再び母親の胎内に戻っておいでという、
縄文人の生死観の反映とされている。
土偶は正に女性の人形(ひとがた)で、
安産、多産を祈って各住居に供えられていた。
多くは素朴な造形で平板なものである。

それから見ると、この「しゃがむ女」の写実性は際立っていて、
集落単位の祭祀に用いられたものかもしれません。
手塚治虫の描く女の子のようなフォルムで、
縄文アートと言ってもいいでしょう。
実物を見て驚いたのは、素地の滑らかさ。
所謂土器の素地から見ると、これは金属製かと思うほどです。(ちょっと大げさ)
赤茶けた色ではなく黒ずんでいるのもそう感じさせる理由かもしれません。
横から見ると、下腹が膨らんでいて妊婦なのが分ります。
思ったより痩せ型ですが、胴から腰、太ももへの曲線は優美です。
腕に隠れて見えにくくなってますが胸は、
イマドキの言葉なら巨乳と言っていいでしょう。
正面から見ると、
立てた両足の僅かな隙間から女性自身が刻まれているのが分ります。
この姿勢は出産の姿(座産)なのかもしれません。
頭上のボリュームは髪型なのかカブリ物なのか?
顔の単純な造形も、デストロイヤーの覆面みたいで、
これもお面なのかもしれません。
肩口から背中にかけて、腕回り、腰から太もも、足回りに、
模様が付けられています。
これは刺青ではないかと言われてます。
そうだとすれば、女性は成長に従って刺青の場所が決まっていて、
結婚適齢期になったことが一目で分るようにしていたのでしょう。

どうですか?
ここまで読んだら、
「しゃがむ女」見たいと思いませんか。

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